第55話 犯行者

...20分経過(0:20)


"まだか!まだつかないのか!?"

"いや今頑張ってるんだけど第一~第六地点に行けないんだよ!まるでなにか秘匿されてるかのように!"


(東風らが第三から第四まで移動を始める。)

「.......は一体どこなのでしょうかね。」


"自分を見失わないでゆいさん!"

"現実を見失わないでゆいさん!"

"ゆいさんだけが唯一の希望なんですから!"


(東風が第四地点に到達、構える)

「....見つけた。あいつだ。東風様、少し留守にしますね。」


"見つけた?"

"あいつって一体なんのことだ?"

"てか今の東風を放置するのは良くないことだと思うぞ"


「...........あなたですね、犯人は。」

「ッチ、見つかりましたか。さっさと」

「 逃 す と で も ? 」


襟を掴んで持ってたロープで縛る。


"圧力凄いんですけど"

"魔力使ってない気がするんだけど.....気のせいか?"

"圧力ってあぁやってかけるんだー。"

"真に受けるなよ?"


「じゃ、まずてめぇの名は何だ?」

弍暮にぐらし愛華あいか、よ。」


"ゆいさん口調!"


「やけに素直で不気味だな。いつの日か揺れ戻しが来そうだ。じゃ、てめぇは何をしてたか具体的に答えろ。」

「...言いません。」

「......仕方なし。」


カメラとマイクがオフにされる。


"え、怖"

"返答が仕方なしだけなのがより怖さを倍増させてやがる"


...8分後(0:30)


「え、えーっと、(チラ)催眠系能力で、(チラ)東風さんの(チラ)正気を減らしました(チラ)...」


"めちゃくちゃ顔色うかがってる..."

" ゆいさん、あなた一体どんなことしたんですか..."


「じゃ、最後に。どうしてこんなことをした?」

「東風さんがこんなに活躍しているせいで、こちら側にスポットライトが当たらなかったので」

「つまりは嫉妬か。まぁいい、適当に東風にエリクサー飲ませててめぇを豚箱にでもぶちこんでやるよ。」


"嫉妬..."

"一体どうして嫉妬したんだ?"

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