第47話 羽柴の栄光、はるか昔に銃声で消し飛ぶ。
夢唯が右ストレートを繰り出し、それを掴まれたと思いきや掴んだ腕を右足で蹴ると同時に左ストレートを繰り出し、相手の鍬を弾き飛ばした。
"いやおいおい"
"格ゲーやってんのかおい"
"2人とも
"技が少ないこの感じ、やっぱ夢唯流だよな..."
「(イラッ!)」
「再度申し上げますが、ストレス発散はそちらの農民でお願いします。」
右手の裏拳を叩き込み、再度ぶっ飛ばす。
ちなみにイラッってなってるのは夢唯という名前をあまり好いてないかららしい。実家のゴタゴタを考えれば.....ね?
"ぶっ飛びすぎだよおい色々と"
"東風が銃の達人なら、ゆいさんは格闘の達人か?"
"いや...まだ、まだ!まだその道のプロには程遠いから大丈夫なはず!"
"じゃぁ東風はプロ顔負けってこと?"
"そゆこと"
相手は少しの間......そう、ほんの0.4秒の間スタンし、すぐに鍬を拾って帰ってきた。
「チッ......生命力だけは高ぇな。」
「ゆい、抑えてくれ...」
"なんか口調が変わったんだけど!?"
"抑えてくれって、二重人格?"
"ゆいさんに蔑んだ目で見られて今みたいに舌打ちしてもらいたい"
"帰れ"
「このままじゃいたちごっこだな。」
夢唯は銃を取り出した。AK-47と呼ばれる自動小銃を。わざわざ7.62×39mm弾を用意しないといけなかったのは手間だったけど、そこらのゲームにゴロゴロあったので......あ、どうでもいい?ならいいや。
"やっぱり銃にたどり着くんかい!?"
"文明の高さと
"そして何故AKMじゃなくてAKを持ってきた!?"
「有名だったから。」
「とのことです。」
"有名ではあると思うけど!持ってこようとは思わんて!"
"......AK47ってなんだ?"
"機関銃みたいなものとして思ってくれ"
「長ったらしい話は終わり!てめぇが最後に聞く声は銃声がお似合いだ!」
そう言うと、夢唯は引き金を引いた。
敷かれた弾幕は、後に豊臣の名を持つ者であっても、決して回避出来るものではなかった。少しずつ身体が紅くなっていくのを見て、彼は一体どう思ったのだろうか。
「多分『こんな死にかたは想定外』って言ってたと思いますよ。」
「読心術使わないで!?」
「使います。」
「だーから...はぁ、もういいや。」
「...ん?なにか力を得た気がします。」
「うん?もしかして今のネームドだった?」
ネームド。一言で言うなれば、例外。くそ強い奴という認識で大丈夫。んで、そういう奴を討伐すれば...
「(フッ)あ、手元にくわが出てきました。」
こういう、ちょっとした能力を得るんだよね...
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