第42話 東風によるダンジョン講座その3
「きりつれいちゃくせき」
より速くした。句読点すら無くしたよ、僕は。
「はい、今回やるのは魔力です。随分と前(25話前)から誰かに予告してた気がしますが.....まぁ気のせいでしょう。」
「魔力って魔式科学兵装に使うやつですよね。」
「まぁ使い道としてはそれもあるよ。ま、まず最初に"魔力"について説明しよう。まぁ一言で言うなれば"非現実的な原子"だね。色々なエネルギーを使うことで増えて、他の原子に姿を変えるんだよ。」
「「「...?」」」
「.まぁこの辺のやつは科学的な説明をしたがった人達が主張してることだし、あんま気にしなくていいよ。ただ、"魔力は様々な物質に姿を変える"ってことだけ覚えといて。」
「「りょー」」
「んで、そんな魔力の発生条件...というか使用方法が以下の3つ。
1つ目はダンジョンの循環してる魔力を使用すること。これは国がやってる。
2つ目はモンスターのドロップアイテムから魔力を抽出すること。これは専用のたっか~い道具が必要。
そして3つ目は、体内で魔力を制作すること。ちょっとおかしなことを言ってると思うんだけど、自分の体内に流れる血液に能力を上手く使うと血液に魔力を付与でき、魔力を含んだ血液をなぜか操作できるようになるらしい。
3つ目が皆やることになるよ、ほんっっとにわけわからんけど。」
「なんか......ムズいっすね。」
「慣れればそうでもないよ。そんな魔力の使い道は主に4つ。
1つ目は魔道具に流して魔道具を動かす使い道。これは魔力のもっともポピュラーな使い道で、誰でも出来る。僕が持ってるこの水晶が良い例。
2つ目は能力で魔法を使う人が、魔法を使う際に使用する使い道。なんでも魔力を能力で別の物質に変換して、その物質を操作することを魔法というらしい。
3つ目は、健康を促進する役目。なんか魔力って、いろんな栄養素の代わりにもなるらしい。ただ、あまりにも魔力に頼りっきりになると魔力の最大保存量が減っていくらしい。まぁ、普通に生きてれば増えていく一方なので、皆には関係ない話のはず。
最後に4つ目。えーっと、なんか魔力を殺気みたいに飛ばせるらしい。こんな感じで。」
そう言いながら魔力圧を使う。ちなみに今の魔力量だと....ナイフの冷たさを首に感じたぐらいの感覚だと思う。
「...(ビクッ)」
「やっぱ慣れないよね、圧力って。(なので初見で魔力圧を無言の圧力で相殺した夢唯はいろいろと凄い。)まぁ、あんま使うことはないと思うよ。一番使うのは1つ目の魔道具に魔力を流して使うやつかな。魔式科学兵装もここに含まれるよ。まぁ、夢唯に渡したやつみたいに例外はあるけどね。あとは...この辺で終わりかな。あと5分あるからテスト返しとくよー。」
テストを受け取った人の反応は三者三様だった。あ、チャイム鳴った。
「はい、終わり!休み時間!」
教卓にも、慣れてきたかな。
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