第21話 魔式科学兵装の使い方

せっかくなので、4層でアサルトライフルを試してみる。


「...っと、そこに適当なウィザードがいますね。そいつで試してみます。」


魔式科学兵装の武器は、攻撃するときに必ず魔力を使用する。その魔力の消費量が分からないと使いにくいので、いまの内に調べておく。


"あ、死んだな、あいつ"

"魔式科学兵装の強さ知らないんだよな"


よし...ゴー!

デュルルル...


「うーん...今弾薬が5発当たったぐらいで死んできましたね。20発外してますけど。んーで、魔力消費量は今の3割ぐらいかな。」


"なんか...思ってたより強くないな"

"あれじゃね?魔力が少ないからじゃない?"

"魔式科学兵装は魔力の多さに比例して威力が高くなるから、今の魔力持ったばかりの東風じゃ足りないのか"


ドロップは...なしか。いまんとこドロップ率5/2なんだけど。70%って話は何処へ...




「階段...の前にモンスターが居やすいのかなここは。」

スケルトンだ。アンデッドだけど、体を吹き飛ばせば問題ない。手榴弾を投げれば終わり。


"アンデッドの強さガン無視で草"

"スケルトンの骨普通は粉砕出来ねえよ..."


ドロップは...黒のマントだ。スケルトンが生前に着てたものなのかな?

まぁ効果は魔力の所持量を1.2倍にし、ついでに敵から狙われにくくなる、って利点があるね。まぁこのタイプの魔式科学兵装の装備は装備するときに魔力を使うし、僕の場合は少ないから1.2倍とかあんま意味ないけどね...




「次は右...っと、サンダーウィザードだ。珍しい。」

サンダーウィザードは雷のごとき攻撃をしてくるんだけど...動かないから狙撃が容易だね。

パァン!


"自分が電光石火のごとく動けばめっちゃ強くなるのにな"

"実際特級のところのサンダー系はめっちゃ速く動いてるらしいで"


ドロップは...腕輪か。サンダーウィザードの落とす腕輪は移動力が5倍になる...けど常時魔力消費型なんだよね。...ちょっと試してみるか。

えーと、付けて、1...2...3...4...5...6..あ、外れた。6.6秒ぐらいかな。


"その腕輪の魔力消費量は1秒に付き1.0、なので6.6秒だと魔力が6.6持ってることになります。アサルトライフル分の魔力が回復してるのかはわかりません。"

"なんでそこまで計算出来るんだよ..."


「あー、多分その人うちのクラスメイト(狂信者)だよ。ちなみにうちのクラスでは2番目にやばいっていわれてる。」


"2番でこれなら1番目にやばいやつどんなやつだよ"


「え、ゼリー食べながらボスを討伐してる僕らしいよ?」


"確かにゼリー食べながらボス討伐はやばいわ"

"ただこれ以上はないと"


「いや、その2番目の人の方がやばい時もあるよ。さすがに冗談で実行に移してはないと思うけどね...」


"そいつは一体どんなことをしてきたんだよ..."



「...世の中には知らない方がいいこともあるんだよ。」

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