第19話 魔法と銃

あれから普通に過ごして木曜日。いま、僕は三重の津市にいる。理由はただ一つ、魔紘ダンジョンから魔道具をごうだ....う゛う゛ん!!お借りするためである。ちなみに配信機具は持ってきてる。配信するために。あとついでにノートパソコンも。そういや夜桜洋和がなんか愚痴ってたな。『RPGのゲームを実況させたいけどタイトルが思い付かないし切っ掛けも作れないし...それに別のイベントもあるし...』って。確かになんか次元移動の頻度が少ない気がするんだよね。

んまぁ、んなこたぁどうでもいいので、配信を始める。


"ちわーっす"

"ちょりーす"


「いや会社の後輩か君たちは!?」


"なんか東風のダンジョン配信久しぶりじゃね?"

"あー、わかる。3日ぐらい前のはずなのに9日ぐらい前の感じがするんだよな"

"それな"

"んで、今回東風はどういうダンジョンにはいってくんだ?"


「えーと、それはで、魔道具が欲しいので魔道具大量のダンジョンにいきます。」


"おー、ついに科学で魔法に対抗するのはやめて、魔法で魔法に対抗することにしたのか"


「いや今回狙ってるのは魔式科学兵装...科学を魔法で強化しただけのやつだよ?普通のロッドとかも回収はしてくけど。」


"まさかの東風科学信者説"

"目には目をって言うけど魔法には科学をなんだ..."

"実際問題ほとんどの魔法を科学で証明出来ちゃってるんだよなぁ...魔力を除けば"

"実はそのほとんどの理論に魔力がはいってたりする"


「んまぁ、それじゃ、いきまーす。」

パァン!


"いつもの火薬の無駄遣い"


魔紘ダンジョンは廃坑型なので、道が左右に分かれたりしていてとても迷いやすい。なので、適宜2次元から松明を持ってきて、かならず左側の壁につけるようにする。


"いつも通りなんでもありだなぁ"

"本来こういうダンジョンは脳内マッピングか地図に書くんだけどなぁ"

"※普通の人は松明を大量(数千本単位)にダンジョンに持ち込むことはできません。他に出来る人は四角い人ぐらいです"


えーっと、次は右...おっとウィザードだ、銃声を鳴らせ。

パァン!


"配信に出てきた最初の敵の扱いが酷すぎるだろおい"

"これが東風配信ここの日常だ"


はい次は左...階段発見!最下層の7層まであと6層!さっさと駆け降りよう!あ、後ろからウィザードが来てる、銃声を鳴らせ。

パァン!

あ、ドロップ...いやゴミだあんま使わねえやつだ無視しよう。


"なんか東風RTA感覚でやってね?これ..."

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る