020 白い何か

陽も落ちた頃。

田舎道を車で走っていると、車線の左側に白い何かがチラチラと見えた。

もしや、と思い速度を落とすと、それは靴の白いソールだった。

足首から上は暗色の服だったのでそう見えたのだ。

少しオーバーに追い越すと、先にも白い何かが見えた。

足首から上の無い、白い足袋たびが歩いていた。

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