国頭

見鳥望/greed green

首無し

 群がる人々の間から見えるのは、一体の首のない死体。


 ”何? 事故?”

 ”死んでるの?”

 ”そりゃあの感じじゃ……”


 狭かろうが広かろうが野次馬という存在はどこに行っても一緒だ。自分だってその中の一人に過ぎない。

 だが、多かれ少なかれ悲痛な顔を浮かべる者達の中で、おそらく自分だけは違う。


 ーー敬三。これからどうなるんだ私達は。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る