空窓を守る扉園エンジェル

砂ノ心まどか

第1話






窓からみえる空は今日も晴れ。

瑞々しい空気とか涼しいそよ風とか

私は机に座り頬杖をつきながら観るよ。


窓からみえる空を今日は雨だ。


ザァ―――――――――――…………。





『今日は、学校休みなのかな。』


私の名前はエンジェル。

小学四年生10歳女の子だけど趣味は隠れて


おえかきをすること。継いで言うとおとなしい性格なんだ。


学校は風邪で休んでばかり。


だから…学校行けなくてつまらないなぁ…。




―そんなある日の事でした―


『今日は、晴れてるなぁ。』


なのに、外で遊べないなんて、エン、つまんないよ。


おともだちと、会って一緒に、遊びたいなぁ


『願いを叶えてあげようか、エンジェル』


どこからともなく、声が聞こえてきた。


「え、誰?」




桜のアーチをくぐり抜け―――――――

僕はダッシュで還ってくる――――――

空から羽を生やして君の元――――――


窓が開いて風と共に羽が入ってきました


―――――風


目を掠めながら、真っ直ぐに、受けとめた

両手を広げて、私はその子を、抱き止しめた




「あっ、ぷにゅちゃんだー。」


『ボクのこと知ってるんだね

じゃあ話しは迅いよね、エン』


ぷにゅは、エンがエンジェルになってしまうまえに、エンの命を守るために空からやって来たのだ。


ところで、ぷにゅはエンの、なんなのかな?


「わからない…。」


「いいよ。答えはいっぱいあるから。

さぁ、行くよ !」


エンは覚醒すると背中に羽が生えた

グロウ=成長する

縁エンジェルに羽化してしまいました



こうして、また独りエンジェルが

空へ還元されたのでした――――。

かれこれ、ぷにゅは、百万を越える人達をエンジェルに羽化してきました。


少女は、サナギから

大人の、バタフライに

成長するかのように


ぷにゅのことを、人間達は、こう命名告げている。

死神と見せ掛けた……ミミック。



ぷにゅ

ぷにゅが羽化させた人間は、羽が生えて空を飛べる。

どこまでも、どこまでも。空昇る。


たどり着いた場所は『選択肢の扉』でした。


扉はみっつ。

エンの叶えたい夢はどれにしようか。


ひとつは、学校へ行きたい

ふたつは、家に居たい

みっつは、どっちも掴みとる




私無理…!

怖いよ…!

どっちも選べないよ…!





二兎を得るもの一兎も得ず




『…………こけはどこ?』

起きあがると、そこは、ある意味

天国と伝う居場所でした。

その花畑には大きな木が1本あり

果実や木の実が木にたくさん成っている



なんて『平和な世界』なんだろう。



「ここは、どこ?」

エンは問いました。



「これが、あなたが望んだ向かい受け入れたかった世界の居場所です。」






「…ここが、私の行き着く未来…」






辿り着く死後の世界とは人それぞれの想像から始まる。私も難しい事は解らないけど、私ももう10才だ。想像くらいするよ。


ぷにゅ

家族はぷにゅの事を、こう…問いた。


「チャッピィ」



桜のアーチをくぐり抜け――――――――

空からやってきた―――――――――――

逢いたくて――――――――――――――


窓からやって来た 謎のちいさな ミコト

ボクはここに眠っているよ

『ボクのことは忘れてね』

進むまえに¨今¨を観るんだ

自分の立つ足元を確認してね




エンジェルの言葉

『過去じゃない。今を観て。明日は来る 』

あなたも誰かの小さなエンジェルでありますように。




そして私に明日がやってきたのだ。

生きろ――――――――――――

そう、私は今日も生きている……





『今日も晴れ…か。』

エンジェルは、机に座りノートを開いた。

私は今、ここにいる。

それがどんなに嬉しいことか

直に文章を描き物語を書き始めました。


題名は―――――――――――――………

『鍵枷涙狩ルイティア』



その時ノートが光出した



ここは空の花畑大きな一本の木湖の妖精たち

これってアレの中にトリップしちゃったってこと?

ねぇ、ぷにゅ。

『ある意味アレに閉じ込められちゃったんだよ。』

そう

あの、伝説…宝石の涙達の様にね。







終わり











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