第二章 不思議な能力
数日後、陽太は空と毎日公園で会うようになった。彼女はただの少女ではなく、特別な力を持っていると言った。空は「人の心の色を見抜くことができる」と話した。
「心の色って何?」と陽太は尋ねた。
「心の状態や感情を色で表現できるの。たとえば、悲しいときは青、嬉しいときは黄色になるの。」
陽太は彼女の言葉に興味を持ち、彼女に自分の心の色を見てもらうことにした。
「じゃあ、私が見てみるね…」
空は彼をじっと見つめ、彼女の目が輝いた。「あなたの心の色は、薄い青だね。落ち着いているけど、少し淋しさを感じる色。」
陽太は驚いた。自分でも気づいていなかった心の奥底の感情を、彼女は一瞬で見抜いてしまったのだ。
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