第25話 デュランダルの巻き込まれダンジョン飯ツアー!?-4
・アヴァロンの食堂は非常に広々としたホール状の空間となっており、
アロンダイト曰く最大200人程度は軽く入れるぐらいの広大さとのこと。
デュランダル:
「ウチの学園の食堂も広いですけどもこちらも中々の勝負になりますね」
アロンダイト:
「会長が『やっぱみんなでワイワイガヤガヤしながら食事するのは良いよね』ということで増築されたんですよ」
フェイルノート:
「おかげで席確保などに苦労しなくて良くてです。ちなみに中庭が見れる窓際が春先などのベストマッチポイントで隠れた人気だったりします」
・フェイルノートの説明にホーと感心した様な声を漏らすデュランダル。
・現在食堂はお昼時ということもあってか昼食を食べにやってきた人々でにぎわいを見せていく。
デュランダル:
「そういえばもう昼か・・・」
アロンダイト:
「話をするがてら昼食は如何ですか?オススメはフィッシュアンドチップス定食かカツカレーライスですが」
デュランダル:
「良いですね!」
・クラレントも同意の頷きをしフェイルノートも無言で賛同の弦を奏でる。
・頼んだカツカレーはアロンダイトが言っていた様に人気メニューに相応しい美味しさだった。
・絶妙な上げ具合と肉汁が口の中でジワッとあふれ出すカツの美味しさもさることながら、カレールーもまた程よい辛さと甘さのハーモニーが口の中で更にカツとの相乗効果でより美味さを引き出していく。
・まさに料理のプロだからこそ出来る達人の技にデュランダルは賞賛の笑みを満遍なく表していた。
クラレント:
「さて、昼食に絶賛してくれている最中ではありますがそろそろ本題に入りしょうか。そうでないとわざわざ会長を執務室に縛り付けた意味が無くなってしまいますので」
デュランダル:
「――――!そうでしたね(いけない・・・、すっかり忘れてた・・・!!)」
・顔には出していないが実際、失念していたことをデュランダルは恥じた。
・だがデュランダルはすぐにその感情を振り払い、ジュワユースから託されたモノを取り出す。
・彼が取り出したものは封書であった。
・クラレントはデュランダルから封書を受け取り、拝見します、と封書を開ける。
・本来であれば重要な書類を公衆の面前で開けるのはよくないのだがジュワユースによればさほど重要なものではなく、いずれ全体に知れ渡るものだからそこまで気にするなと言っていたからだ。
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