四夜目「玉鉤(ぎょっこう)」
満ちてゆく月を見上げながら
今夜を待ちわびていた
口づけと愛撫の合間に
浅く呼吸を繰り返しながら
舌を滑らせ
あなたは今を味わう
あの時の余韻は
無くなってしまったのね
もう一度、あなたの背中で
爪を研がせて
詩集『月夜』 ヒニヨル @hiniyoru
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