二夜目「二日月(ふつかづき)」

まもなく日没を迎える

僕は鍵をあけて

窓を全開にする


風が冷たくなった

季節がまた進んだのだろう


今日は君に会えるかな

西の空に期待する


わずかな逢瀬に

静かに、それでいて強く

胸が高鳴る


闇に包まれた君は

繊細な肢体を

星間せいかんに覗かせる


僕は唇を湿らせ

猫のように瞳孔を開き

一部始終を見つめた


明日の君は

僕の好きな君では無い

また会えるかな

一ヶ月後に。

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