セナ

第7話

セナは焦っていた。新しい子が入ってきて、竜が彼女に親切だからだ。


その時、浩子が耳打ちしてきた。

「ねぇ?あの子にさ、ラップのリリック書かせない?」と。


ラップ担当はセナだ。

「なんで?」と言うと、浩子がまた耳打ちした。


「あの子にラップ書けるわけないじゃない。もし…さ?そのラップがすごかったらセナのものにしたらいいんだし」と。


セナは竜に認められたい。そんな気持ちでいっぱいだった。

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