第8話 やっと話せた
「私と小澤くんが風紀委員会一緒でしょ?
ずっと同じクラスだったんだけど、
話したこと全然なかったよね」
「うん。そうだね。
篠崎さんは、人気者だから
僕になんか話す用事なんてないでしょう」
「そんなことないよ。人気者?
そうなのかなあ。
そんなつもりないけど、
色んな人から声はかかるよ」
「篠崎! それが人気者ってことだって」
同じクラスメイトの男子の里中が大きな声で言った。
「あ、そーなんだ。
ごめんね。間違えたみたい。
小澤くん、これからもよろしくね。
同じ委員会なんだから気軽に声かけて」
「え、あ。うん。よろしく」
小澤は耳まで顔を真っ赤にして、頷いた。
「こいつ、篠崎のこと好きなんじゃないの?」
「そうなの?」
篠崎は喜んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます