9の敗北 1の勝利

石黒陣也

第1回カクヨムコン参戦者たちへ

まあ、カクヨムコンの時だけ新作を出して参戦する人よりも、毎日毎日コツコツ積み上げている人の方が根強くて当たり前だよな('A`)


っていうお話です。ついでに言うと自分への戒めでもあります。

ツイッターのスペースで話そうかなとも思ったけど、来てくれるメンバーが身内だけなので、こっちのほうが良いかなってね。

これからするお話は、誰かを貶めようとか、筆を折ってやろうとか、そういった意味での綴りじゃありません。


上記に書いた2行ほどの言葉がすべてです。

私たちは反省しなければならない。


カクヨムコンやイベントの時だけぽっと現れて作品を出して、受賞をしようなんて虫の良い話だったんですよ。断言はできないけど。


ちょっと考えればわかる事。

誰かに読まれようよ読まれなくても、毎日コツコツ書いている人が、文章が巧くても下手でも、そういう人の方がはるかに偉い。

コンテストの時だけ新作を引っ提げて受賞?そんな自分に都合の良い事が起こるわけがない。


勝者はやっぱり「小説を楽しんでいる人」なんだ。


今は私は電子書籍で一旗揚げようと四苦八苦していますが。

全く売れません!!

一作20ダウンロードがせいぜいで買った人なんて1人か2人ぐらい。

まだ第1巻しか出してないんだから当たり前だ!

デスヨネー('A`)


私たちはこれからカクヨムコンに向けて新作を出す。そして戦う。だけれども、なんでもない日に、毎日コツコツ読まれる読まれない関係なく、飽きることなく書いている人から見れば、


私たちはとっくに後れを取っている。どうしようもないほどに差がついている。


そりゃさ、毎日毎日コツコツ積み上げている人から見れば、コンテストの時だけぽっと現れて受賞をかっさらって持っていかれたら、歯噛みするほど恨まれかねないよな……。


「未受賞でなんでこんなにも文章もつたなくて、ストーリー作りも下手なのに本を出しているんだ?」ってねたんだりもする。だけど、その人たちは毎日毎日書いている。特別な時だけ本気を出すのではなく、平日に毎日書いている。


そんな人たちが成功する方がやっぱり正しくて、巧い下手関係なく、日々精進している人がやっぱりすごいんだ。そういう人が成功してこそ、それが当たり前なんだ。


異世界ファンタジーナーロッパなろう作品、異世界物の大喜利なんて揶揄されて嫌煙されても、流行に敏感で先物を常にとらえてフットワークの軽い作品を何度もいくつも描いている人の方が、出版社様方も起用するにちょうどいい。そんな人を商談相手にするのも納得だ。さらに、毎日執筆活動している人、サイト運営者は必ず名前を覚えてもらっているでしょう。平日でも執筆活動をしてサイトを盛り上げている人への、仕事にした時の信頼度は高いのではないか?多分。


これからカクヨムコンテスト10で新作を出して参戦する方々へ。


我々はそんな人たちから完全に負けていて後れを取っている!

SNSやWEB小説界隈ではデビュー前から名前と作風を覚えってもらうという「知名度」が必要になってきているんです。


だからさ、初心に帰ろうか。


今再び、もう一度、「小説」というものに向き合いませんか?


私たちは「やっぱり小説を書くのが好き!」の奇特な人種の集まりじゃあないか?


特別な期間やイベントの時だけ本気を出すだけじゃなくて、

気分と勢いとノリで書いた話を、なんでもない平日に投稿して、たまに通りかかった人に目を通してもらって、


「面白かった!」


そう言われるのを喜びとして、原動力にして、また新しい何の利益にもならない話を書こう。

それをなるべく毎日続けよう。


私たちは。小説が好きなんだ。


だから、なんでもない日に書いてみよう、読んだり読まれたりしてみよう。

好きならできるはずだ。


好きなことをしている私たちは無敵だ。

月並みだけれども初心に帰ろう。


自分の好きなものを作って、見てもらおう。

知らない人に読まれて「面白かった」と言われた時の気持ちを思い出して。

面白かったという言葉をもらえてまた新しい話を作る力にしよう。

受賞できるわけがないのに受賞できる気がしないけど書かないと前にも勧めないという苦しみ。それはまやかしだ。

「小説を書くのが楽しい私たち」は、「面白かった、楽しかった」と言われただけで元気が出ていたはずだ。

綺麗ごとだけど、それを現実にしよう。

私たちは小説を書くのも読むのも好きだから、ここにいるんだと広く認知させよう。

まだ見ぬ読者へ、見つけてもらって読んでもらおう。

たくさん書いていろんな人に見てもらって、面白かったといわせられなければ受賞だってまだ遠い。


やっぱり地道にコツコツやっている人の方が偉いし、そんな人が成功するのも当然だ。特別な日にだけ本気を出すという怠けたことをするのもやめよう。


小説づくりを楽しもう。


はい!こんなコンテスト直前まで気づけなかったわ私は、

「今回も敗北!!」

です!('A`)

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