夕空

誰もいない夕暮れの公園で

ブランコに腰掛けて

空をみていた

薄水色が裾から薄く染まり

燃えるような橙色になっていく

こんな空をあの日もみていた


あの日の夕空が特別だったのは

きっと

あのひとと一緒にみたからだろう

今日の空も美しいけれど

これは独りだけの夕空


あの日の燃えるような空は

そのひとの隣でみたから

きっと

あんなにも鮮烈に美しかった


今、空は冥色めいしょくに沈んでいく

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