僥倖
いつからあんなにも
溢れんばかりだった心は
こんなにカラコロと
残り少ない
わたしは
スッカラカンの
空っぽになってしまうのが怖くて
最初はみんな
何も無いまっさらの中に
ひとつ、ひとつ入れていったはずなのに
今になって何故こんなに怯えているの
在ると思えば存在し
無いと思えばそこには何も無い
たとえそれが小さな
心温めるものを
ひとつでも抱きしめていられるなら
それこそが代えがたい
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