第10話

次の日から普通だった日常が変わった。


まず朝は、家まで迎えが来たこと。

黒塗りの高級車には洸さんとりっちゃんと副総長さんが乗っていた。あとの人達はバイクなんだとか。


運転手は蒼良専属の運転手らしくて、優愛達より年上らしい。名前は聞かなかったけど(必要ないもん)


学校に来れば門のところには、沢山の人に人に人。

殆どが女子できゃーきゃー叫びながら手を振ってきている。いつも傍観してたけど、まさか自分がこの立場になるとは.......


まぁ、でも.............


「は?なんであいつがいるの?」


「神代優愛がなんで蒼良と.......?」


「まさか、誰かと付き合い始めたとか?!」


「もう一人の姫?!」


「はぁ?!ふざけんな!」


「さっさと離れろや!」


決して良いものではないけどね。


りっちゃんの気持ちが少しは理解出来たわ。

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