第118話

次はとうとう私の番である…


幸いなことに優とは同じではなかったからまだいい。


「位置についてよーい((パンッ!」


紙が置いてある机まで走りお題を確認する。


『えっーと、”貴方の周りに居る一番うるさい人”……?』


え?どんなお題なのこれ。


そこは普通に、メガネとかペンとか人なら友達とかあるでしょうに。


なんでめっちゃ細かく書かれてんの?


まぁいいや。私と一緒に走った人たちはお題に手こずってるらしくあたふたしている。


これは、チャンスね!


私はとある人の応援席まで走った。


「おっ?菜都ちゃんどうしたの?」


『ごめんね玲央くん。ちょっと一緒に来て!』


「えっ?!!」

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