第90話

そんなルート通ってしまったら明日から生きて行けないかもしれないわ……


「ナツ姉、かき氷食べる?」


いつ買いに行ったのかかき氷を片手にやってきた樹。


『私は良いよ。それより、朔の姿が見えないんだけど。』


あのバカ兄貴はどこに行ったのかしら。


「サク兄ならそこに居るじゃん。」


樹の視線を辿るとパラソルの下に座っている朔を見つけた。


全然気づかなかった。ごめんね朔さん。


「あれ、サクくん何か不機嫌だね。」


そこにお姉ちゃんがやってきた。


確かに朔から負のオーラ?ってやつが出てるような。


「あ、もしかしてさっき女の子に囲まれちゃったから?サクくん女の子嫌いだもんね。」


そうなのですよ。


朔はこう見えても女嫌いなのです。


意外でしょ?私もビックリなんですよ。

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