第56話

みっちゃんの言葉に二人は目を見開いていた。


「え、それってまさか...菜都さんも嫌がらせされてるってことですか?」


「そのまさかよ。ね、菜都。」


『そうなんだよね。おかげで教科書ダメになっちゃったし...』


授業サボってる時点で信用性無いけど、こう見えても私ちゃんと授業聞いてる方だし教科書使えないと不便なんだから!!


全く、全部弁償してくれるかな!?





「なんか落ち込んでるところ違う気がするのは気のせいですか?」


「この子にとっては教科書の方が心配なのよ。変わってるでしょ?」


「「.....はい」」


みっちゃんも含め、雛菜ちゃんも美桜ちゃんも何故か若干引いた目で見ていたのは不思議である。

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