「そういえば昨日、朔さん大丈夫だったか？」

席に着くなり涼介は後ろを向いて聞いてきた。

『二日酔いで正座しながら優と樹に怒られてた。

私にも謝ってきたよー。』

いやー、真剣に謝ってる朔には悪いけど弟2人に怒られてるのを見て笑いそうになったよね。

どっちが兄なのかわかんなくなっちゃった。

「優くんだけならともかく、樹くんも参加なんて

朔さん気の毒ね。」

幼馴染である2人は私の家族を知っている。

当然、全員の性格を知っているわけで。

「あの毒舌兼腹黒の樹くんには誰も敵わないわよね。あれで中学生とか凄いわ。」

みっちゃんと涼介は納得するように頷いた。

確かに樹は性格悪いと言ったらその通りなんだけど、それだと失礼だから敢えて毒舌兼腹黒。

姉の私でも敵に回したくないわ。

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