第12話
さて、どうしたものか.......
まぁとりあえず、
『頬冷やした方が良いよ。保健室行けば先生居るから観てもらったら?それと、その事言うか言わないかは貴方の勝手だけど言った方が身のためだと私は思う。』
”じゃ”と言い私はその場を去った。
『って、なにあの子に助言なんかしてんのよ私!!』
誰もいない階段に着いた私は大声で叫んだ。
『まさか優の彼女に会うとは.......』
いやいや、彼女なんて私は認めてないからね!?
紹介もされてないし。紹介されても認めないけどね!
にしても、”やっぱり”そうなるんだよね。
”見える傷”は頬だけだったけど、あれは明らかに
嫌がらせに遭ってる。
上手く隠してるんだろうけど、喋ってる時に
腕庇ってたの分かるし多分至る所に傷があるんだろうなぁ。
まっ、それを優に言うのかはあの子次第。
言わなきゃ嫌がらせは止まんないし自分は傷つくし。
言えば嫌がらせは止まるだろうしもう傷は出来ないし。
あの子がどうなろうと私には関係ない。
それはあの子が優の彼女と認めてないからとかではない。認めてたとしても同じ。
これから自分に起こる様々な出来事にあの子は耐えられるのか向き合えるのか。
蘭華副総長の彼女という地位が欲しくて優の隣に居るなら絶対許さないけど。
藤田優の彼女として隣に居るのなら見守ってあげててもいい。(何様やねん)
何にしても彼ら.......優の隣に居ることには覚悟が必要。
それがあの子にはあるのかな。
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