第22話 伝えて欲しいこと...

昨日のお昼休み...


笑顔の強制連行時からずっと

何か聞きたそうにしてた人がいました


ほとんど話したことないのに

強さ?キツさ?みたいなものを感じて

苦手に思っていた人でした


聞きたそうに...と言うより

その人の背後に居る方が

その人に伝えて欲しい事があるようで

今日は仕事もお隣同士でした


背後に居る方がちゃんと

お膳立てしたようです



苦手に思っていた人ゆえ

ちょっと緊張して

仕事を始めたのですが...


しばらくして

その人がかもし出す

強さ?キツさ?の意味が

分かりました



『いつも誰かの視線を感じたり

家の中でも誰かが見てるような

そんな風に感じたことないですか?』


『そうなの!いつも誰かに見られてるの

今も左肩にいるの』


『相当 強くキツイ人ですよね?

心当たりありますか?』


『ある!ある!すごく強い人!』...って



私が話したことで

すぐに誰なのか

思い当たったようでした


2年ほど前に別れた元彼...

もちろん

お膳立てした背後の方とは別の人


未だに諦めきれず

強い想いを持ち続けているようで

その人自身も感じ取っていたため

それが本当かどうか

確かめたかったようです



私がその人に対して

強さやキツさを感じていた訳も

何か聞きたそうにしていた訳も

理解出来たのですが...



しばらくして...


『本当に知りたい事は違う!』


そんな思いが

頭の中をぐるぐるしてきたので


『それとは別に

夜 眠れなかったりします?

心配で気になって

夜 眠れないですよね?』


そう聞いた途端

強さやキツさを持ったその人が

不安げに蒼ざめて震え出しました


『今 一緒に住んでいる

彼の気持ち...

気になって眠れないでしょ?』



そこまで聞いたところで

その人の背後に居る方が

『伝えて欲しい事...伝えて』と...


私は私が感じ取った通りに

その人に伝えました


『心配しないで!

あなたは今 側にいる彼から

とても愛されているから

心配しないで!

愛されているから...って

あなたの背後に居る方が

そう伝えて!って言ってます

それが一番聞きたい事だって

言ってます

間違いないですか?』


そう伝えたところで

その人の目から涙が溢れ出して


『本当に...?そうなんだ...

ずっと心配だったの』って


すごく柔らかい泣き笑顔を見た時

ちゃんと伝えられて良かったって

そう思いました



そして...


『あなたの背後で

あなたを心配している人

お母さんですよ

明日は母の日ですね!』


そう伝えました

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