第41巻 幸せなある男の物語

長編小説

幸せなある男の物語

第41巻

男は幸せに生きた、苦しい時もあったがそれも今のためにある、男は女に隠していた裏の顔があった。それは裏の社会の統制であった。男は全ての裏社会の頂点にいた、それはある目的のためであった。それはある日だったわたしはそれが見えてしまった。わたしはこの世で何をすべきなのか、わたしの人生は何をすべきなのか、どう生きてどう死ぬべきなのか理解した。男はその日からすべきことをした。それに従えば何事もうまく行った。男は全てを捨てた、善良な心も体も、権力も名声も、そして心さえも捨てようと思った、いや捨てていた、しかし男の前に全てを持っている女が現れた。男は魅了されてしまった、自分を騙してわざと魅了されることはあるだが、それは後には戻れないほどに魅了されてしまった。それは、誰かの記憶なのかもしれない、誰かの思いなのかもしれない、誰かのやり残した怨霊なのかもしれない、だから男にはその感情だけがあってしまった。男は女がどんな存在なのか知っていた、この先の未来をこの先起こる出来事を全て知っていた。男は完全に記憶が戻っていた、それは男が全てを背負ったからだ、男はそれの意味することを知っていた。男に恐怖はなかった、女の正体はいつも知らないふりをしていた。それは容易いことだった。ある記憶の人間使えば隠すことなんて造作もなかった。男は未来が完全に見えていたこの先起こる悲劇を、男は過去が見えていた、起こる全てを、起こった全てを。男はある1人の記憶が強く働いた。それは絶対に理解されない男の記憶だった。この2人は絶対にどの時代も会う運命なのかもしれない。それは神すらも知ることは出来ない。男は女を愛してしまった。これは前世いや未来でもそうなのかもしれない、だから男はある1人の記憶を思い出した。それは絶対に出していけない1人の記憶を。それは止めた絶対にその感情だけはやめた方がいいと。男は人ではなくなった。男はもっと先の未来が見えてしまった。その分情緒が不安定になり。だがこう言った、全て計画通りだと。男はそうもう男なのかわからないが男はその日女と別れた。そして別れ際にこう言った、微笑みながら(私は美しい死を望む)と、女は何故か親近感があった。いや女ではなく女の中にいる何かだろうか。何故か男は自然と涙が出てきた。それは感情と言えるものかはわからないだが男は笑いながら涙を流していた。男は、女の手から血が出ているのに気づいた。男はいやもうそれは男ではない人はいや、それはもう人でない、それは根回しをした、全ての計画がうまくいくように、男は裏社会の頂点だった、だから全てを終わらせることができた、やっときたチャンスだった。それはこの機を逃さまいと破壊をしようとしたが、何故か何かに止められる。それは理解した。それもまた一興と、私は死ぬことはない、そして君も死ぬことはない、わたしは永遠であり不滅であり、終わりを生む者。そしてそれは全てを違うそれに任せた。それは消えた、いや元々そんな者はいなかった、そんな存在そのもの存在していない。そしてある日情報を知った。ある女が満月の月明かりの中部屋に入ってきた。その足音は隠すことを知らず、そもそも隠す気はなかった。男は思わず笑ってしまった。何だねそれでも暗殺者かね。女の目はもうすでに人間の目をしていなかった。しかしその奥の何かはまだ生きていた。男は信じていた、まだ彼女がいると、男の頭にはある音楽が流れていた、それはまた誰かの物語の一部だった。それは月光。まさしくふさわしい曲だった。男の脳には月光が流れていた。それは誰かの語られることもない物語の一部。男は言った、わたしは満足だ、この人生にとても満足している、こんな幸せな死は存在しないだろう、わたしは君に殺されるなら全てを受け入れようと、男は涙を流しながら言っていた。そして男は絶対にあの言葉を口にすることはなかった、全力で押し殺した。それは女を人の姿に戻してしまうから絶対に言ってはいけなかった。女はそして、、、、、、、、

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