第78話母の遺品をどうしよう

 母の四十九日の法要もおわり、ほっとしている。

 実家の母の部屋には、生前の母の衣類などが、山ほどある。これ、ちょっと整理したいなぁと思い、父に「ちょっと捨てていいかい?」と聞いてみたら、「ダメ」という。

 父にとっては母の大事な思い出の品なのだろう。

 まぁ、しょうがないと思い、ちょっと片付けただけで、そのまま遺品を放置している。

 父、母の仏壇に毎日お線香をあげて、水を取り替え、こまめに母に挨拶しているらしい。

 とても、いいことだ。

 母の部屋、生前のまま、保存しておくのがいいかな。

 ひっそりとした母の部屋にお香の香りが漂うのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る