第46話すんごい人生

芸人、鬼越トマホークのYouTubeチャンネルで1ヶ月ほど前に配信された動画「ドランクドラゴン鈴木拓の半生」がすごかった。

 この鈴木拓という芸人、そんなに好きな芸人ではないのだが、バナナマンのとある番組で昔、そのボケがすんごく面白かったのを思い出したので、この動画を見てみた。

 鈴木氏の父親、プロボクサーで酒乱で、いつも子供の頃の鈴木氏を殴るなどしていたという。いい加減にそれにうんざりした鈴木氏の母親は鈴木氏とその姉とともに、夜逃げした。

 鈴木氏自体も問題の多い子供だったが、父親と離れたことで、徐々に普通になってきた。

 昔から格闘技が好きで、柔道、空手、ブラジル柔術などを身に付けた鈴木氏、高校を卒業してから、いまいちやりたいことがみつからず、友達に誘われて、川で釣りをし続ける二年間。それではさすがに生きていけないと思い、ある本屋で有名になる方法という本を読む。

 それには芸人が一番簡単だと書いてあった。それにはっとした鈴木氏、当時、無名だった「人力舎」という事務所にはいる。

 それからなんだかんだあって、ドランクドラゴンの相方、塚地氏と芸人をすることになった。

 まぁ、それからの人生も面白いのだが、続きはYouTubeで「鬼越トマホーク 鈴木拓」と検索するとその動画が見れる。けっこう長い動画なのだが、面白いので、よろしければ、ぜひ。

 鈴木氏、まぁ、激動の人生を歩んでいる。最初は格闘家になることが夢だったのに、いつのまにか、変な本を読んで芸人になる。う~ん、すごい安易な人生の道の決め方だが、今、そこそこ食べていけてるので、運がいいのだろう。

 この人、すごく素朴で、けっこう本音でづけづけ語る。まぁ、だからこそ敵も多いが、その率直な語りがすごく聞いていて爽快だ。

 ああ、世の中、いろいろな人がいるから面白い、しみじみとそう思わせてくれる語りだった。

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