第14話


初めて会った時と変わらない、彼の銀色の髪がふわりと風に靡く。



私を慈しむ様に見つめる笑顔が好き……



 「あのさ……僕も初めてだったんだ……誰かに思われたのが……」


「え……?」



 「死神として生きていた頃、大体の人は僕の姿を見ては恐怖の表情を浮かべて……僕は、居ない方が良い存在なんだと思ってた……」



私は、彼の孤独に初めて触れた……。

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