第156話
その日の夜─。
「ご飯とか作ろうか?」
リビングでパソコンを弄っているリカに聞いた。
「作れんの?」
「で、出来るよっ」
作れんのって失礼な。
一応お料理は出来る方だと…思う。
「なら、作って冷蔵庫の中好きに使っていいから」
そう言われて冷蔵庫を開けて見るけど、
「リカ…」
「なに」
「食材、ないよ」
冷蔵庫の中には水、お茶、コンビニのサラダが1つあるだけだった。
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