第93話

20分ほどたった頃だろうか─。



一台の高そうな車がコンビニの駐車場に止まった。




そこから降りてきたのは、リカ。




「リカ…」



その姿を見ただけで何だか泣きそうになる。

さっきまで寂しくて泣いていたのに。


今は悲しいわけでも、悔しいわけでも、寂しくて泣いているんでもない。





安心して。

リカが来てくれたことに安心して。



涙がでたの。

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