第45話

自分の部屋に入ろうと部屋のドアに手をかけたとき、




「あ…」



隣のドアから茉菜ちゃんが出てきた。





「もう帰ってきたんだ」



「……」




「教室でもあんたの顔を見なくちゃんて最悪」




それだけ言って茉菜ちゃんは階段を降りていった。




…何であんな嫌みをわざわざ言うんだろう。



やっぱり、高校変えれば良かった。



偶然茉菜ちゃんとわたしは志望校が同じになってしまった。




気づいた時に変えようと思ったけど、その時点で志望校を変えることは出来なかった。




そして今年は同じクラス。



最悪なのはわたしも同じだ。

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