第30話
なんだかこんな会話をしたのは久しぶりで嬉しかった。
「てかさ、お前普通に男の家に来るか?」
「来るか?って聞いたのはリカでしょ」
来るかって聞く方がおかしいと思うけど。
確かに初対面の男の人の家に行くなんて少し躊躇ったけど…
「…誰かに傍にいてほしかったから、男でも誰でもいい」
あのとき、傍にいてくれたなら多分出れにでも着いていったと思う。
「ふーん」
リカはそれだけ言って黙ってしまった。
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