「俺達の全ては、あの日、あの時から、貴方だけのモノだって事を。」

瑠璃以外、己達の主として膝を付き、頭を垂れて仕え、求める人間はいないのだと。

その強い目が語る。

「俺達は、貴方を裏切りません。」

「うん。」

繰り返される、忠誠。

こくりと、頷く。

「…………、だから、瑠璃さん。」

翡翠に取られた手を、先程よりも強く握られる。

「…………？翡翠？」

「だから、もっと、俺達を頼って下さい。」

「っっ、」

くしゃりと、顔を歪ませた。

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