第18話


何かを探るように。




「…………?どうしたの、零?」



「…………。」




目を瞬かせれば、零の手が頬に伸ばされる。




「え?零?」




決して、瑠璃を傷付ける事のない手。






だから、温かなぬくもりが、そっと優しく頬に添えられるのを拒否る事なく、受け入れはするのだけれど。





不思議には思う。




「瑠璃……?」



「うん?」




名前を呼ばれて、首を傾げる。

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