第16話
良く、瑠璃の事を見てるよね?
膝に眠る零の頭を、また優しく撫でる。
「ん、」
そうすれば、身を擦った零の瞳がゆっくりと、開かれていく。
「あ、」
零の顔を覗き込む。
「…………る、り……?」
ぼんやりと、零が瑠璃を見上げた。
「そうだよ?起きた?」
「んん、起き、た?」
「ふふ、何で疑問系なのよ?」
疑問系で返事を返す零に吹き出した。
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