第27話



あいつらの為なら、何でも出来る。



そうだろう?




「はい、今日の報酬ね?」



「……ありがとう。」




なのに、女から手渡される大金のお金にひび割れていく自分の心。



差し出された金額が、己の値段。



ーーー笑える。




なぁ、どうしてだ?



『兄さん。』



『せーちゃん。』



誓ったんだ。



その笑顔を、守るんだと。



自分自身に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る