友人の西尾くんのインタビュー 3枚目
彼は翌日も仕事らしく、めんどくさいなぁ。
なんて呟いてました。
それにしても1時間働くだけで
18万も貰えるなんて、
と彼はとても喜んでましたね。
そう、その日にそれは起こったのです。
彼は仕事の終わる0時過ぎに一回
私に連絡をよこしたんです。
私はたまたま起きていたのでどうした?
と尋ねてみると「見てしまった」と言うんです。
何を?と私は打とうとしましたが、
彼からの返事を待ちました。
それから1分も経たないうちに
「腕と足」と返ってきたのです。
私は心配になり、彼に電話をかけました。
するとワンコールで彼が出たんです。
もしもし、と私が言うと
「腕と足が、中に入ってた、頭も」と
彼は震えたような声で言うのです。
何のことだよと私は茶化しました。
次の瞬間、その言葉を
履き違えたことに気づくのです。
「中身は絶対見るなって言われたのを見た。
俺はきっと殺される」
そう言い残し彼は電話を切りました。
彼にそれから連絡をしても返ってきません。
本当に殺されてしまったのでしょうか。
昨日の新宿のガサ入れの事件。
きっとあの場所がその会社なのか?
なんて思いました。
私はしばらく彼との日々を思い出します。
本当に辛いです。
それと、彼の遺体やその遺体は
どこに捨てられているのでしょうか。
【追記】彼の働いた3日分、81万円は
彼の母親に振り込まれたそうです。
-------------------------------3-------------------------------
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます