第15話
今日もモーニングおしゃぶりから始まった。
ご奉仕魔人 岬さんだ。
おはようの挨拶代わりに頭を撫でる。
「起きちゃったんですか」
そりゃ起きるだろう。
撫でるための手で頭を押さえる。
「フェェェッ 朝から ハードォ 嬉ションしちゃいそう」
ハード?そうかな。
「ディ君に喉奥までしてるの?」
「してません。ジュボジュボだけぇ」
ぐっと頭を押し込む。
ズボズボしてやる。
頃合いをみて喉奥へ突っ込む。
嬉ションしてるよ。
種が貴重な世界だからフィニッシュまではしない。
ゆっくりと抜いていく。
「カハッ フゥゥ ハッハッハッ フゥ~ 凄い痺れたぁ ぁぁぁん」
安定の変態っぷり。
ションベンして洗面台へ。
今日はコーディネーターさんが来るのか。午前中かな、午後かな。
来た時にエッチしてたら面白いことになるかな。
生エッチなんて見ることないだろうし。
でも、その後仕事してくれるんだろうか。
仕事にならなくても退院が伸びるだけか。
いやいや、コンシェルジュさんに早く会いたいしな。
う~ん。どうでもいいことに悩んでる。妄想なのに…
田島さんが検温で来た。
トートバックを持って。
「おはよう、はかどった?」
「な、な、な、なんの話ですか?」
「いや、そうゆう挨拶を流行らせようと思ってさ」
「流行らないですよ」
「そっか。それでさ」
「なんですか?」
「はかどったかい」
「知りません」
俺、心の中で爆笑。
「やっぱさ、リアリティある自家発電がいいよね」
「それには同意します」
「えっ。エッチしたこと無かったのにリアリティある自家発電は無理でしょ」
「そ、そうですよね」しりすぼみで。
「もしかして昨日した?」
「し、しましたよ!思い出して普通ならアヘるくらいしたのに満足できなくて、ジンジンうずきまくりでしましたよ!」
「そうなんだ。なら今日もオムツなの?」
「オムツの中に夜用スーパーナプキンつけてます!これで満足しましたか!」
「そんなキレまくるんだ。そうだった。よく叫ぶ人だもんね。
かわいいと思ってたけど、思い出したわ。ミサ…」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。叫んでごめんなさい。
許して 許してぇ」
大号泣!で抱き着いてきた。
「ほら、そんなに泣いたら昨日からの涙と下から出た水分で脱水症状になるよ」
よしよししてやった。
「許してくれるのぉ」
「う~ん。すぐ叫ぶからさ、なんか罰があった方が良いと思うんだよね。
まっ、考えておくよ」
「罰は嫌だけど、許してほしいから早く決めてぇ。落ち着かないよぉ」
「そんな急かすなよ。じゃ、入院中くち聞かないとか?」
「ひどいよ!無理だよ。退院したら来てくれるまで会えないんだよ。
死んじゃう!死ねって言ってるの!」
「そんなんで死なないよ」
「拒食症になって病んでボロボロになる自信あるもん」
そんな自信いらないよ。
この遊びもめんどくさくなってきた。
「わかったよ。罰なしで許すよ」
「あ~ん。やさしいよぉ」
やさしかったら泣くまでからかわないけどね。
朝ご飯は(オクラ、納豆、とろろ、めかぶ、卵)のネバネバスペシャル丼とチキンサラダ。
美味しく頂きました。
女性陣にはキツいか?と思ったが、皆食べていた。
なかには卵ととろろを掬って
「最高!」と恍惚の表情を浮かべている人がいた。岬さんである。
しかも口内で転がしてる。
今度くちにだしてやるかな。無駄打ちしたらガチで怒られそう。
食後の一服を終えて、堂本さんに膝枕を頼む。
「護衛官は、すぐ動ける体勢で無いと…」ブツブツ言いながらしてくれた。
なにか楽しいこと無いかなと考えてたら思い出した。
「自家発電グッツ見せてよ」
起き上がって2人を待つ。今居るのは田島さんと堂本さん。
「まず、堂本さんからでいいかい?」
肯きテーブルの上に並べていく。
とりあえず見た事あるものだな。
バイブ、ローター、ディルド、電マ、テネラ、アナルプラグか。
「どれ好き?」
「テネラを豆ちゃんにあてて、ディルドズボズボが好き」
思い出したのか、うっとり気味の顔になる。
「次は田島さんね」
バイブ、ローター、ディルド、テネラ、アナルプラグ、ドミ、これは?
「これは、どうやって使うやつ?」
「チクビバイブレーターは、こうやって挟むの」
ほほぉ。
チクビバイブレーター付けて、アナルプラグ挿入て息子挿入てドミを豆にあてたい…
まてまて、田島さんなら死んじゃう言いながらほんとに死ぬかもしれん。
殺人になるの?事故、事故だよね。
「なんでディルド3本もあるの?」
「これが高校時代の彼氏でしょ。これが専門学校時代の彼氏。で、これが一昨日までの彼氏だよ」
昔の彼氏と切れてないんかい。
「で、どれが好きなの?」
「この中ではアナルプラグとドミかな」
「ここにないのでは?」
「友達のところにね、セックスマシンがあってね。
一昨日までの彼氏持参で行って使わせてもらったの。
もう最高で。だって自分でズボズボしなくていいんだよ。
犯されてる幸せがもう凄いの!夢の世界へ行って帰ってこれなくなりそうだったよ。でもね高くて買えないの」
体、震えてないか?甘イキか。
それと、さっきから一昨日までの彼氏を強調してるが、お手付きになっても使うだろ。二股か。俺が言えないか。
「あははは」
「なんで笑ったの」
「買えないくらいの高いおもちゃがあるんだなと思って」
「そうね。でも高いだけの幸せはあったよ。今は九頭男君とするのが1番幸せ」
アピールタイムか?それよりオムツ卒業しろ。
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