死してモブAとして転生したので死亡が確定している勇者が大好きだけど序盤で脱落する推しの子が最後まで生き残れるように裏で画策し絶対に推しの子を死なせるというシステムに対して僕の努力が報われますように
第16話 〜クエスト名〜ートクダケキノコの採取ー
第16話 〜クエスト名〜ートクダケキノコの採取ー
クインクルスの近くにある森に生えてあるトクダケキノコの採取に来た訳だが、やはり勇者メルはブツクサと文句を垂れている。
「せっかく町に来たのになんでクエストなんか...」
そう言いたくなる気持ちも分かるが、やはりこのクエストはやっておくべきだろう。
運が良ければワンチャンデスコーンを労せずに倒せるかもしれないからである。
...そろそろかな。
僕はトクダケキノコを5個採取した後で剣を構える。
「...? どうしたの? セリア」
困惑したかのような表情で僕の顔を覗き込んでくる勇者メルに対して僕は笑顔を向ける。
「悪いメル。一緒にボコボコにされて」
「...えっ?」
メルがそう呟いた時だった!
「ギシャー!!!
紫色の大きな鳥が咆哮を上げて襲いかかってきたのである!
「来たっ! 紫鳥イヤンガクルーガ!」
僕もメルも一応全力で応戦するが、紫鳥イヤンガクルーガのレベルは
正直に言おう。
このゲームのラスボスよりも強い。
そんな存在と序盤で合わせるクエストがこのトクダケキノコ5つの採取なのだ。
ちなみにこの紫鳥イヤンガクルーガと出会う事こそが1番重要なのである。
どんなに頑張ろうが絶対に勝てないレベル差50以上と言うレベルの暴力で襲いかかってくるいわゆる負けイベントだ。
当然今の僕らのレベルでは何もできずにやられてしまうのだがこれでいい。
僕たちが呆気なくやられて倒れていると...!
「...こんないたいけな少女達を痛ぶって楽しいのか? 紫鳥イヤンガクルーガよ!」
とゲーム画面で見ていたよりも少しだけ若い最強NPCオル爺の姿が見えているのでした。
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