第14話

「俺はあの時予防線を張ったのに。」



はい?

予防線?



「なのにあの設楽ってヤツはかすみに普通に接してくるなんて馬鹿なんじゃないの。」



「いや、それは私が設楽君に話し掛けたから…」



「設楽君?そう、俺の知らない間にそう呼んでるんだ?」



ちょっと、なんだか蓮見君は誤解をしてない?



「ホントに何なの。香奈さんは俺を異常に警戒してるし、かすみは隣のヤツといつの間にか仲良くなってるし。」



いや、なってないし!!



「蓮見君、違うから!」



私は誤解を解きたくて彼の腕を掴む。

掴んだシャツはまだ湿っていて冷たいと感じた。



すると蓮見君は反対の手で私の身体を引き寄せる。




そして、




「俺、今日ココに泊まるから。」



って表情一つ変えずに言った。

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