第36話 朱梨と迎えた朝

昨日は大変だった。

今日は普通に学校がある。

なのにも関わらず、この馬鹿娘は起きないのだ。とうとうたたき起こそうかと思ったタイミングで起きた。聞くと、身の危険を感じたからだそう。間違いではないのだが、語弊があるような...。

ふと、携帯を見るとメッセージが来ていた。葵からだ。


『大丈夫ですか。』


いくらなんでも簡潔すぎだろ。


『大丈夫だ。何とかなりそう』


と返しておいた。


朝食は朱梨が作ってくれた。


今朝の献立

・フレンチトースト

・ホットミルク


うん、最高の組み合わせ。


「どお?美味しい?」


「美味しい。朝からありがとうな」


ホットミルクはともかくとして、フレンチトーストはそうとうな手間がかかっていりだろう。


「一緒に学校行く?」


「遠慮申し上げる」


何だかんだ慌ただしい朝だったが、謎の満足感があったのだった。

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