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    初めまして、受賞おめでとうございます。

    何で他人の握ったおむすびは無理なのかがよく分からず、どこがいいのかも分かりません。

    ですが、あるんだねのあとに「だけども」という否定的な言葉を入れると、文章が繋がって、何となく言いたいことが分かってきました。

    要は(この主人公は)暗い道を独り或いは誰かと歩いていて、知らない家の明かりを見てふと“色んな明かりのなかで人が生活していることに感慨深く納得してみるものの、だけど知らない赤の他人が例え愛情かけて握ってくれたおにぎりは、何が入っているか分からないから、食べたくない……

    という情景?を読んだのかなと思いました。


    返信有難うございます。
    そこまで考えて作った短歌なんですね。
    私はそこまで考えて作ったことはないので、いい勉強になりました。
    ……矢張人が読んでくれる短歌を考えるのは、私にとって高い壁です。

    作者からの返信

    はじめまして。私の短歌について色々考え、コメントにして送ってくださり、ありがとうございます。
    この短歌の意図するところは、ほぼ宇野なずきさんに解説いただいた通りですが、コメントくださったのでもう少し踏み込んだ説明をしたいと思います。
    まずこの短歌の前半は、遠くから見た夜景です。ビルやマンションの灯りがきれいで、その中の人々の生活を想像したりします。後半は近くから見た生活です。他人の手の衛生環境を想像し過ぎて気持ち悪くなっています。遠くから見た生活と近くから見た生活を並べ、その間を接続詞などで繋がないようにして、場面を飛ばし、違和感を覚えるようにしています。
    この短歌で意図している違和感とは何か。それは矛盾です。例えば、動物園でキリンを遠目に見てかわいいなと思う。でも、近くまで見に行くと歯茎を剥き出してるし、においが強いし、なんか気持ち悪い。どちらの気持ちも本当ですが、並べると矛盾している気もする。この短歌で狙ったのは、そんな違和感で、矛盾の感覚です。そういう誰にでもある矛盾を、誰でもよく使う表現を並べて、あぶり出せたらおもしろいんじゃないかと思って投稿しました。
    これが私が考えていたことですが、だからと言って淡雪さんの解釈を変えて欲しいとか、いい短歌だと思って欲しいということではありません。短歌は読んでくれた人のものでもあるので、自由に楽しんでもらえると嬉しいです。