第19話 『刻め。 ~魔法少女芹那ちゃん エイプリルフールでの出来事~
はい、季節はずれですね( ̄▽ ̄)(笑) タイトルがコミカルなのは、内容が芹那が抱えている『誰にもわかってもらえない(と思っている)』悩みから始まる感じなのでちゃん付けしました。いつもの思い付きです。
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『刻め。 ~魔法少女芹那ちゃん 一話目 エイプリルフール ~』
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「あーあ、今日も全然授業についていけなかったあ。せっかくお金出してもらって塾行ったって私がこんなじゃなあ。いい高校、いい大学、一流企業。道のりは遠いよ~」
「あはは。私も似たようなもんだよ。ついていくのがやっと」
いつものことだ。
「噓だあ。学年トップの
「学校で教えてもらうところは違うし、茉奈と変わらないよ」
「またまた! いいなあ芹那は。勉強ができてスポーツ万能、顔は可愛いし男子にはモッテモテで、しかも家はお金持ち!」
「あはは。全部ハズレ」
「何がよ!」
笑いながらぶつけてくる肩を、私も押し返す。
茉奈が
いつものことだ。
「今日はエイプリルフールでしょ?」
「うん」
「私がさ、『芹那だよ!』って言って芹那の家に押しかけたら、どうなるかな? 豪華なディナーとか食べさせてもらえたりして!」
「やってみる? 好きなの出してくれると思う」
「マジで?!」
茉奈がウチのことを話題にして私が合わせる。
いつものことだ。
もう飽きた。
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