第22話
「ふっ」
笑ってしまう。
どこまでも滑稽で。
馬鹿な目の前の女に。
「…………本当に、そう言い切れますか?」
今まで、紫龍の彼等に手紙の嫌がらせがばれなかったのは、瑠璃がその存在を言わなかったからにすぎない。
それは、優しさではなく。
雪菜や、紫龍の皆にとって、害にならなければ瑠璃にはどうでも良い事。
ーーーーー無関心だったから。
そうじゃなきゃ、騎士達が悠々と岡田香織を排除する為に動いていただろう。
あんな手紙で、瑠璃を傷付ける事は出来るはずがない。
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