第15話
「……っ、雪菜っ!!」
守ってきたのに。
誰にも汚されず、真っ白で無垢なまま。
光輝く宝石の雪菜を。
「………触れさせない」
ひっそりと。
瑠璃の手で守ってきたんだ。
だから、誰にも触らせない。
ーーーーー雪菜、どうか無事でいて。
そう、願いながら、瑠璃は廊下を駆け抜けた。
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