第7話

「だから……、ある程度したら同居も解消して良いから。性格が合わないとか、価値観が違うとか、アタシの食事が口に合わないとか言ってもらって良いから。」



アタシはまくし立てるように言った。


その姿を諏訪君はじっと見ていて……。



「……浜崎さんはもしかして彼氏がいるの?」



静かな感情の見えない彼の声がリビングに響いた。



「え、あ、まさか!いないよ!」



いたらアタシだってお見合いなんてしないし!


諏訪君は頷くとまた笑った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る