第5話
「浜崎さんて料理上手。」
「いえいえ、そんな事はないです。」
ただ一人暮らしが長くて経験積んだ感じなんだけど。
まあ毎日残さず食べてくれるので彼の口には合ってるのだとホッとする自分がいた。
諏訪君は薄いブルーのシャツにセンスの良いネクタイをしていた。
毎日違うネクタイをしているから今までの彼女のプレゼントなのかな、と思ってしまう。
「諏訪君は……、」
「ん?なに?」
「こんなお見合いをして……彼女になんて言ったの?」
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