第24話
確かに、そこには切れない絆があった。
「俊也?」
温かな手の動きにうっとりしていた俊也を、アンジュの声が促す。
「もう良いから、立ちなよ。」
離れていくアンジュの手。
「……はい。」
それを名残惜しそうに見つめながら立ち上がる俊也に、アンジュの頬がゆるりと持ち上がる。
「ふふ、俊也は可愛いねぇ?」
「、」
フードから覗く口元の妖艶さに、俊也の目元が朱に染まった。
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