美少女は男子に冷たく接する

だがしかし。


男子の攻勢もむなしく、彼女の返り討ちにあっていた。




「は?勉強を教わりたい??なら、塾に行けば??」


「学習塾に通えば済むことでしょう」




「カラオケ?そんなんする暇があったら、


勉強しなきゃだから」




等とのたまい、男子の誘いを一蹴していた。




そうなるともはや。


男子の人気も低迷するかと思うが。そんなことはなかった。


なんとかして彼女を落とそうと馬鹿な男子は奔走していた。


冷たくされると逆に燃えるんだと。


陰キャの俺氏には到底理解できない感情だった。


俺に言わせると、去る者は追わず。そんな去る者を振り向かせようなんざ、労力の無駄だろ、と


達観した面持ちで現状、男子の愚かな誘いを見ていた。



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