第38話
「これからは、私達が莉茉ちゃんの家族よ?」
我が子のように、愛するわ。
私の大切な娘。
「……、お母、さん、」
「なぁに?」
泣き腫らした赤い目をした莉茉ちゃんが、私を見上げる。
「ありがとう、ございます。私を、家族って言ってくれて。」
小さく、莉茉ちゃんがはにかんだ。
「まぁ、」
私の娘は、なんて可愛いのかしら。
だから、許さないわ。
ーー・・大切な私の娘を傷付けた人を。
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